構成案が思いつかない!そんな時に便利な「逆箱」「逆プロット」とは?

動画制作

本メディアでも「動画を作るのに重要な動画構成・絵コンテ。作成のポイントと構成例」という記事で構成案のポイントなどを解説しましたが、それでもやはりこうしたシナリオなどを考えるのが苦手という方も多いのではないでしょうか。

実際、この記事を書いている編集者も、記事構成を考えるのが大変だと感じることが多々あり、そういう時には別メディアなどを閲覧した際やお風呂に入っているときに思いついたアイデアを箱書きやプロットしてメモをしてネタを溜めています。

そこで、今回はより簡単に動画構成を考えられ、動画の質も格段にアップする「逆箱」「逆プロット」と呼ばれる方法について解説していきます。

「箱書き」「プロット」とはそもそも何?

箱書きとは、基本的には映画やドラマなど、シナリオを作成する際にあらかじめ各シーンごとに要点を書き留めておくメモのことです。

※「箱書き」と検索すると、陶磁器などを入れた箱に題や署名などをすること、と出てくるかと思いますが、今回は上記シナリオの要点メモについてのみ解説しております。

「箱」とはつまり「シーン」などをまとめたものという考え方です。
ちなみに箱は以下のように細かく分類もされます。

  • 大箱 : 各章(起承転結や序・中・終盤などの三幕構成など)
  • 中箱 : エピソード、シークエンス(物語の順番、時系列など)
  • 小箱 : シーン、カット(詳細な場面構成など)

箱書きとプロットの違い

プロットとは物語、シナリオの全体の流れをざっくりとまとめたもの(=大箱)で、箱書きはこのプロットの一種でもあります。箱書きでは、より詳しい情報を記載していきます。

▼箱書きとプロットでの情報量の違い

プロット
設定
話の流れ(起承転結ほどのざっくりしたもの)
重要となるポイント
箱書き
登場人物(性別、年齢、性格など)
場所(具体的な地名や景色、地図など)
時間(その出来事がどの時間帯や時間軸なのかなど)
天候
起こる出来事
そのシーンの目的
その他書いておくべき情報や重要な伏線など

プロットや箱書きするメリット

制作会社や他部署など社内外で複数の人が関わって一つの動画を制作する場合、プロットのような簡潔なメモよりも箱書きでより詳しい情報があると非常にスムーズに制作が可能です。

動画制作において箱書きしておくメリットは以下3点です。

  • ストーリーが破綻しづらい
  • 制作時に脱線しづらくなる
  • ストーリーに起伏をつけやすくなるので視聴者を飽きさせづらくなる

特に、長めの動画やいくつもシリーズとして動画を制作するような場合には、だんだんと元々何が伝えたかったのか脱線することがありますが、箱書きで細かく決まっているとそういったことも少なくなります。

「逆箱」「逆プロット」とは?

「逆箱」「逆プロット」については、箱書きとプロットについてここまで解説を読んでいただいた方には予想がついているかもしれませんが、要するにすでにある作品・動画など既存のものをみて箱書きする、プロットに起こすことが「逆箱」「逆プロット」と言えます。

「逆箱」「逆プロット」のやり方

シンプルな順序を記載すると以下のような流れで考えていくと良いでしょう。

  1. 参考とする作品・動画を決める
  2. プロットを作成する
  3. シーンごとに分割する
  4. 必要な情報を抜き出す
  5. 全体を整える

1.参考とする作品・動画を決める

これは、動画を制作したいと思った場合すでに「これはいいな」「こんな動画を作りたいな」と思ったものの中で特に良いと思うもので構いません。

ただ、一つ注意しておくこととして、できる限り明確に起承転結があり、短すぎず長すぎないものを選ぶようにしましょう。これは、次のプロット作成の際に迷うことがないよう、パッと視聴したときに大まかな流れが見て取れるもののほうがより簡単に逆箱しやすいからです。

2.プロットを作成する

プロットを書く前に、まずは以下の点に注力しながら選んだ動画を視聴します。

  1. 登場人物のキャラクター像や商品・サービスの特徴
  2. ストーリーが変化したポイント
  3. 動画全体のテーマ

特に2のストーリーが変化したポイントは起承転結の変わり目となっていることが多いため、押さえておきたいポイントですね。

3の動画全体のテーマは、最後まで視聴した結果、その動画が何を伝えたかったのかを考えて書き出します。書き出した答えが、実際に視聴してすんなりと伝わってきたかどうかでその動画の良し悪しもわかりますね。

そして、書き出したメモを見返しながら、実際にプロットとして全体のストーリーを意識して書き出しましょう。

3.シーンごとに分割する

先ほど書いたプロット(=大箱)を元に、さらにエピソードやシークエンスといった中箱で分割し、さらに小箱としてシーンごとに分割してみましょう。

例えば、プロットが起承転結の4章で構成されているとすれば、中箱ではそれをさらに起承転結に分割して16のエピソードにし、小箱ではさらに分割して64のシーンとなるようなイメージで考えていきましょう。

もちろん、必ずこうでなければいけないというわけではありませんので、全体のストーリーや長さに合わせてエピソードやシーン数を調整して問題ありません。

4.必要な情報を抜き出す

シーンごとに分割できたら、それぞれのシーンで必要な情報を箇条書きでまとめていきましょう。

  • 登場人物(性別、年齢、性格など)
  • 場所(具体的な地名や景色、地図など)
  • 時間(その出来事がどの時間帯や時間軸なのかなど)
  • 天候
  • 起こる出来事
  • そのシーンの目的
  • その他書いておくべき情報や重要な伏線など

もっとシンプルに人物、場所、時間と重要なポイントのみなどでもシーンごとにまとめるだけでもOKです。難しく考えず、読み取れた情報をどんどん書き出してみましょう。

5.全体を整える

ここまで書き出せたら最後に不足情報の付け加えやシーンの並べ替え、不要なシーンを削るなど、全体の調整を行いましょう。

逆箱にて制作した弊社動画広告

ここで、実際に弊社がある動画広告を逆箱にて構成を考え、制作した動画をご紹介します。

※現在のサービス内容と異なる場合がございます※

イメージが決まれば構成は考えやすい 

「逆箱」「逆プロット」は構成を考えるうえでとても簡単な手法の一つです。
もちろん、ただそのまま真似すれば良いというわけではないので、必ず全体の調整を行ったあと、他の人に逆箱した内容を見てもらい、修正・改善を指摘してもらうと良いでしょう。

また、この方法は動画制作に限らず、LPや営業資料などの「誰かに見てもらう時にストーリーが必要となること」すべてに使える方法ですので、ぜひ一度試してみてください。

もちろん、脚本や小説・漫画などにも利用できますので、練習の際にはご自身の好きな作品で逆箱・逆プロットを考えてみるのも良いですよ。


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