絵コンテの書き方・構成の考え方のコツ。初めてでもできる動画制作

動画制作

本稿は2021年03月08日公開の「動画を作るのに重要な動画構成・絵コンテ。初めてでもできる作成のポイント!」を加筆修正したものです。

「絵コンテ」って聞いたことありますか?

動画制作には撮影機材も必要ですが、いちばん重要なのは「伝えたいことをしっかり伝えられるかどうか」ということ。

そのためにはいきなり撮影を始めるのではなく、動画の構成を考えたり、絵コンテなどでどんな動画を作りたいかを整理しておかなければなりません。

動画制作が初めてという人には、この「絵コンテを書く」「動画構成を考える」ということが難しいと感じるかもしれません。ですが、いくつかのポイントをしっかり押さえておけば、そこまで難しいことはありません。

今回は「動画制作が初めての人もできる」をテーマに、絵コンテや構成案を考えるポイントを紹介していきます。

絵コンテとは?

絵コンテとは、かんたんにいうと「動画の設計図」。どんな動画を作りたいか、何をどんなふうに撮影したいかを、絵や文字で説明したものです。

販促動画や広告動画だけでなく、テレビCMやドラマ、アニメ、映画制作をするときにも絵コンテが使われます。4コマ漫画のような枠線に絵が書いてあって、横にセリフやカメラの動き、ナレーションなどの説明書きが添えられているのが一般的です。

絵コンテは主に制作会社がクライアントに「どんな動画を作るのか」を知ってもらうために作ります。また、動画制作に関わるすべての人たちに完成イメージを共有するためのものでもあります。

字幕やナレーションが入るタイミング、商品の見せ方、登場人物の動きなどがイメージしやすくなるので、情報整理をするという役割もあります。撮影や編集をスムーズに行うなら、「絵コンテ」は必須と言えるでしょう。

絵コンテは手描きイラストの場合もありますが、画像を貼り付けたものもよく使われています。絵や画像がなく、文字だけのものを「字コンテ」「構成台本」と呼びます。

絵コンテを書く前に自社サービスの「棚卸し」を

動画を作るとなったとき「何を伝えれば良いのかがわからない」「構成やストーリーのイメージはないけど動画を作ってみたい」というお声が多く見受けられます。

動画を作るなら、まずはどんな目的で動画を作るのかを明確にしておかなくてはなりません。それから、自社やサービスの強みやターゲットを深堀りすることも重要です。

おそらくLP(ランディングページ)を作る際や広告を配信する際にも、「当社は○○に強い」「当サービスは○○などの方々に最適です」など、一言で伝わるキャッチコピーや商品購入までのストーリーを考えるかといます。

動画も同じです。認知拡大、商品購入、集客などの目的を達成するにはどんなストーリーがいいのか、まずは頭のなかで整理してみましょう。

「6W1H」を意識して動画構成を考える

いくら格好いい動画でも「何が言いたかったのだろう?」となってしまっては意味がありません。

例えば「サービスを導入してほしい」という目的がある場合も、動画を見た後に「すぐ購入してほしい」と「まずはサービスを知ってもらって検討してもらいたい」では、動画の作り方が異なります。

伝えたいことを明確にするために、「6W1H」のテンプレートを使って情報整理してみましょう。

6W1Hで伝えたいことを整理してみる

「6W1H」はビジネスでよく使われる法則です。ご存じの方も多いかと思いますが、おさらいしながら例を見ていきましょう。

▼請求システムを提供している会社の例

What(何を)動画のメインテーマです。目的に近い項目ですので、しっかりと設定しておきましょう。

例:システム名称と概要紹介
Why(なぜ)動画を作るに至った動機を書いてみましょう。

例:認知拡大でまずは問合せ数を増やす。将来的には導入数も増やしたい。
Who(誰が)メッセージを伝えるのは人物は誰かを設定しましょう。視聴者に感情移入してもらえる人物のほうがより効果的です。

例:経理・財務担当
When(いつ)視聴するシチュエーションを設定することで、構成を考える際にどのような話し方が適切かなどがわかりやすくなります。

例:請求書をExcelや紙ベースでやっていて何かいいツールがないか探している
Where(どこで)視聴者に診てもらうメインフィールドを設定しましょう。広告配信先や自社WEBサイトなど目に触れる場所によって視聴者の関心度が異なります。動画の訴求方法や長さなども変わりますので、しっかり設定しましょう。

例:「Excel 請求書:などの請求書や経理に関わるキーワードで検索し、ツール情報を確認しているところ。休憩中にSNSを確認しているところ。
Whom(誰に)年齢や性別、地域や職種など視聴者を具体化しておきましょう。その人に向けた動画を作れば良いかが明確になります。

例:主に20代後半~50代前半までで、Excelや今使っているツールに不便を感じる人や初めて請求書発行などの対応を行う人。スタートアップや新規事業などの小規模事業者。
How(どのように)6Wによって書き出された情報をもとにどのような動画とするかを決めます。もし、迷った際には6Wに立ち戻ることも大切です。

例:SNSやYouTubeなどで簡単に使える請求発行ツールがあることを認知してもらう15~30秒ほどの広告動画(デモ体験でリアルに)

実際に「6W1H」でまとめてみると「ちょっと内容が薄いかも」「こっちのほうが伝わりやすい」など、目的のために弱いところを把握することができ、動画制作前だけではなく制作後の振り返りの際にもPDCAを回しやすくなります。

動画の尺と大まかな流れを考える

動画制作の目的が定まったら、次はおおよその動画の尺(長さ)と流れを考えながら、絵コンテを作っていきましょう。

1.動画は長くても3分以内がベスト!

動画1本につき、操作説明や広告といった動画であれば1分以内で簡潔にまとめると、視聴者に負担なく見てもらいやすいです。もう少し内容を入れたいという場合にも、最長3分ほどにまとめると良いでしょう。

インタビューやエンタメのような動画で10分以上の動画もありますが、その場合には1~3分ごとに変化をつけるようにするなど、視聴者に飽きさせない工夫をしましょう。

絵コンテを書き始める前に、どんなシーンをいれたいか、どんな訴求をしたいかなどの動画構成案を決めておくと考えやすくなります。

2.大まかに流れを考える

ここでは、おおよその流れとして「冒頭→序盤→中盤→終盤」といったざっくりとした枠で伝えるポイントなどを書いていきます。

▼請求システムを提供している会社の例

  1. 冒頭:Excelでの請求・見積発行は大変
  2. 序盤:○○なら、かんたん操作で業務効率UP!
  3. 中盤:メリットを3つ「操作が簡単」「ワンクリックで郵送も」「月々○○円~」
  4. 終盤:「今なら初期費用ゼロではじめられる」「お問合せはこちら」

非常にざっくりとしているように見えますが、実際に脚本・構成として作成するときにさらに肉付けするイメージで、芯となるキーワードを置いておくと考えやすくなります。

また、動画を視聴後にどんなアクションを起こしてほしいのか、をしっかりと入れることを忘れないようにしましょう。ネクストアクションが提示されないまま終わってしまうと、視聴後に行ってほしいはずの目的を果たせなくなりますので注意が必要です。

動画の絵コンテの作り方

動画構成案をもとに、具体的なセリフやナレーション、テロップなどの文言を肉付けしていきます。

絵コンテを作るときは、絵コンテ専用のテンプレートを使うと便利です。もちろん、エクセルやパワーポイントで簡単にまとめたものでも問題ありません。

「絵コンテ」といっても、いきなり絵を描くのはNGです。まずはテロップやナレーションから考えていきます。以下の例がいわゆるシナリオ原稿になります。

▼請求システムを提供している会社の例

シーン大まかな流れテロップナレーション
冒頭
10秒ほど
Excelでの請求・見積発行は大変Excelで一社一社、個別に作る印刷して会社印を押す封入して郵送する請求書・見積書などの経理業務、負担に感じていませんか?
取引先が増えるほど、経理業務の効率も落ちていきますね。
序盤
15秒ほど
○○なら、かんたん操作で業務効率UP!かんたん操作業務効率が80%UPそんな経理担当者の方に!
かんたん操作で業務効率が80%もUPするツール「○○(ツール名)」をご紹介します。

先ほどの大まかなものよりも、動画のイメージに近くなってきたのではないでしょうか。

さらに、映像イメージなどを手書きイラストやフリー素材などの画像を添えておきます。よりイメージがしやすくなるので、編集時にも参考になります。

なお、撮影や編集の細かな指示なども記載をしておくと、実際に動画制作がスムーズに行えます。

今回は広告動画を例にしましたが、もし取材やインタビューといった対話式の物であれば、質問者と回答者それぞれである程度の項目を記載しておくと、わかりやすくなりますね。

内容を詰め込みすぎるのはNG

動画の大前提は「最後まで見てもらうこと」です。

よく動画を作る側としてやってしまうのが「もっと説明しないと良さが伝わらない」「このツール、会社はすごいってたくさん伝えたい」と内容をどんどん盛り込んでいくことです。

盛り込むことは可能ですが、その際にはきちんと情報を整理し、視聴者が飽きない工夫を入れなくてはいけません。

はじめから工夫をすることは難しいですので、まずは不要な部分はできるかぎり削り、最初に考えた目的に集中した構成にするとよいでしょう。

そうしても伝えたいことが多くあるのであれば、続編などシリーズ化して定期的に発信するといった形で分割するのも良いですね。

絵コンテのテンプレートを使って書いてみる

100社以上の取材動画を制作した実績から、本当に使える絵コンテのテンプレートを公開しています。パワーポイントで作っているので、ダウンロードすればすぐに使えます。もちろん無料なので、さっそく絵コンテを書いてみましょう。

絵コンテのテンプレートは以下のページからダウンロード可能です。使い方も詳しく解説しています。

まとめ

この記事をここまで読んでくださった方の中には「絵コンテはやっぱり難しいな」「動画構成案も考えてくれるところはないかな」と思った方もいらっしゃるでしょう。

もちろん、構成を考えてくれる制作会社もいます。

ですが、制作会社も万能ではありません。何も情報なく、動画構成を考えたり、まして制作を行うことはできません。

内製でも、外注でも「どんな目的で動画を作るのか」を「6W1H」などを活用してまとめることからはじめると、非常にスムーズに進みます。

さらに、同じ考え方で動画制作だけではなく、営業・マーケティング戦略としても利用できますので、実際に動画制作の有無にかかわらず、一度書き出してみてはいかがでしょうか。

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