建築家に聞く「デザイン」 プラウドフラット浅草雷門。 | 株式会社JWA建築・都市設計

取材動画
※本記事はBiz9(現NayutaTV)で制作した取材動画をNayutaTVに移行したものです。

様々なビジネスを動画で紹介する Biz9。

今回のテーマは『建築家に聞くデザイン』です!
プラウドフラット浅草雷門を設計された 株式会社JWA建築・都市設計の渡辺さんにお話を伺いました。

※以下、動画内容をテキスト化しております。

賃貸マンションのブランディングを見直し設計

渡辺:「JWA建築都市設計 代表 渡辺です。
私たちはデザインを特に重視する建築設計事務所として運営しております。

グッドデザイン賞を2011年から7度ほど受賞したりもしております。

野村不動産からご用命を受けてこの建物を設計したのですが、その前段はプラウドフラットという賃貸マンションのブランディングをしっかり見直そうという、ワーキングチームに属したことによります。

1年前に完成させて今日実地に見ていただくことになりました」

関根:「まずはこのプラウドフラット浅草雷門の外観についてお聞きしたいのですが、白を基調とした素敵な建物ですよね」

渡辺:「この15階という高さのある建物を社会空間。この雷門という非常にデリケートで情緒豊かな場所にしっかりと社会の資本として佇むような、そのような上階建てで、他の建物より高いのですが、あえてそのようなところをチャレンジしてみたいと思いました。

3つほどデザインポイントがありまして、1つはモチーフとして積み重なったようなデザインモチーフ。いってみればだるま落としのように、木の槌でポンと叩くとそれがポンポンポンと落ちていくようなものにしています。
積層した 積み重ねを表現したというところが1つです」

渡辺:「もう1つは遠景あるいは近景、その中間に中景という領域がありまして、この建物の場合では4階と7階に黄色い帯を入れています。

建築にはあまり黄色いものは使わないことが多いのですが、それを意図的に見てもらいたいですね」

渡辺:「最後3つ目。
やはりこのアプローチ空間が情緒豊かに街並みと溶け込むような、しっとりとした空間になってほしいと思いデザインしています。

入っていく人に迎えられる。そんなことを考えた次第です」

関根:「このエントランスに入るまでの通路もすごく素敵ですね!」

渡辺:「ありがとうございます」

「皮膚感覚の延長」をイメージしたエントランス

関根:「エントランスに入ってからの印象は、外観とはまたがらりと変わって素敵ですね」

渡辺:「デザイナーとして心を砕いたのは『皮膚感覚の延長』という感じを是非と思った次第です。

1つの例はビシャンはつり仕上げといって、コンクリートの表面を職人さんがのみで1つ1つ削り取った、職人さんの手の痕跡を感じるような壁の仕上げにしています。

こちらにあるタイル。これは土をこねて 火を通して焼いて、タイルになったものなので、土の延長の温かみ みたいなものがこの空間にあります。

先ほど申しました触覚を感じさせるものとしてあるというのが1つです」

渡辺:「それから坪庭・中庭のような、外の空間をインテリアに参加させました。舟形の石を設け、それから砂利や植栽というものがあります。

すぐ隣には光壁というものがあって、あちらのアプローチからきたときに、これが正面に見えるようにしています」

渡辺:「もう1つはそこに管理人室があるのですが、ドアには生の素材であるアルミをあえて見せています。

こうした、触覚あるいは皮膚感覚の延長をこの空間への参加をここでは意図しています」

家に帰るとスカイツリーが正面に見える部屋設計

関根:「お部屋も素敵なのでしょうね」

渡辺:「それなりに高い賃料で設定していますので、単に住まいを求めている人以上に、高い賃料でも気持ちの良い場所に住むから払うのだという意識のある人のために色々作っております」

渡辺:「東向きの2つのお部屋は、正面にスカイツリーがドーンと見えます。
そこのところをウリに作りこんでいます。

普通ですと空調のこともあって、玄関で廊下があって、廊下の次、リビングに入る前に必ず扉をつけてしまうのですが、今回意図的に玄関の扉がいきなりリビングに入る扉になって中が見えるようにしています」

関根:「贅沢ですよね……素敵だな、と思います」

共用空間の設計にもこだわりが

関根:「他にも何か設計・デザインのプロとして、工夫されているところはありますでしょうか?」

渡辺:「共用廊下、エレベーターを降りたところもご紹介します」

渡辺:「エレベーターの乗降口は、間接照明を設けております。

そこからこの共用廊下に参るのですが、この廊下はあえて暗くし、ホテルの廊下空間のようにカーペットを敷いています。

落ち着きある空間という観点で、デザインをしました」

渡辺:「これから外へ出ていった時にも、少し見て頂きたい特別な場所があります。

色々な流れの道行きの一番最後のエンディングに近いところ。
直前の高まりみたいなものがここだというのが我々の設計意図なのです。

実はこちらの後ろ側にある、この階段からというのも少し見ていただきたいですね」

渡辺:「この雷門の一帯で一番背の高い建物ですので、ここは夜の時間帯で暗くても照明がけっこう明るいですが、昼間の時間帯が特に空が広く感じられるし
絶景で気持ちの良い空間です。

しかもここは建物正面のアプローチのとこに面している階段であるというところがこの建物の1つの良さかなと私は思うのですね」

関根:「この解放感はすごいですね!少し気分転換したいときなど、ここに出て空を見てみるとか……すごくいいと思います」

▼今回のゲスト、株式会社JWA建築・都市設計の情報は下記をご確認ください。

株式会社JWA建築・都市設計 概要

社名株式会社JWA建築・都市設計
代表名渡辺 純
住所東京都渋谷区大山町21-6-102
URLhttp://www.jwa-tec.com/

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