病院の多くが赤字!? 病院経営の実態とこれからの医療ビジネスとは|株式会社CBメディカル

取材動画
※本記事はBiz9(現NayutaTV)で制作した取材動画をNayutaTVに移行したものです。

様々なビジネスを動画で紹介する Biz9。

今回のテーマは『病院経営の実態とこれからの医療ビジネスとは!?』です。様々な病院の経営をサポートしてきた株式会社CBメディカルさんにお話を伺います!

※以下、動画内容をテキスト化しております。

渡辺 :「本日お話をいただく株式会社CBメディカル代表の廣渡さんです。よろしくお願いします。」

廣渡 :「よろしくお願いします。」

国の予算削減で医療機関は経営難。CBメディカルは経営をサポートします

渡辺 :「CBメディカルさんは、どのようなことをしていらっしゃるのでしょうか?」

廣渡 :「我々の会社CBメディカルは、医療・介護・福祉業界で20年間事業を展開してきたCBホールディングスの関連会社として2018年に立ち上げました。事業内容としては、「医療と経営の分離」を経営方針として、医療機関の経営支援をしています。」

渡辺 :「お医者さんには医療に専念していただいて、経営をサポートするという形でしょうか?」

廣渡 :「そうですね。今まで病院は単に医療を行うだけで経営が成り立っていましたが、今は医療機関もかなり経営が厳しくなってきていて、我々のような専門家が必要になってきているという状況です。」

廣渡 :「昨今の高齢化に伴って、年に1兆円もの医療費が膨らんでいて、半分を国が負担しています。そこで国は医療費を抑えようとしています。抑える方法としては2年に1回、病院の医療行為に対する価格がバージョンアップするのですが、それを毎回下げているのです。ですので、病院は同じ医療行為をしても収入が減っていくことで経営が厳しくなっていくという状況です。」

渡辺 :「予算を段々と減らしていくことで切迫していっているということですね。」

経営改善のためにマンション経営!?患者さんと病院がwin-winな驚きのサポート事例

渡辺 :「赤字になっている・なりそうな病院にはどのような支援をしていらっしゃいますか?」

廣渡 :「関東の精神科の事例をご紹介します。この病院は看護職員の確保がうまくいかず、入院単価がかなり下がってしまい、年間に約2000万程度の赤字を抱えていました。」

廣渡 :「看護師の確保ができないことがなぜ経営悪化に繋がるかというと、入院の単価は看護職員さんの数で決まっているからです。例えば10人の患者さんに対して看護師さんが1人いると1日の入院単価は12000円になりますが、倍の20人に対して看護師さんが1人ですと半額の6500円になってしまいます。今回の事例では20人に1人という体制も確保出来ておらず、1日の入院単価が5000円程度まで落ち込んでおり、結果赤字になっていました。」

廣渡 :「そこで看護師の確保が単価を引き上げて経営を再建する1つの方法ではあります。ただ、病院の場所が過疎地であったため看護師の確保ができませんでした。そこでとった方法としては、入院患者さんの退院を促進するというものです。患者さんが減少すれば看護職員さん1人あたりが見る数が減少し単価の引き上げができます。ただ、精神科の患者さんの退院を促進しようとすると、ご家族が受け入れを拒否されることが多いです。また、お一人で生活できないケースが多く、お金のおろし方もわからないという患者さんも多いです。そういった患者さんを退院させるために、この病院で新規事業としてマンション経営をしようと考えました。」

渡辺 :「住む場所を提供するということですか」

廣渡 :「そうです。マンション経営をして、そこに入院患者さんで退院できる方に入居していただき、365日職員を配置して患者さんのお世話をします。また、訪問看護と訪問診療を毎日行うことで患者さんのケアもしています。そうすることで外来の収入が大幅に改善しまして、入院単価のアップと合わせて2年後には利益が2億円出る病院に改善することができました。」

渡辺 :「なるほど、病院の中でどうにかするという考えではなく、新しい事業を展開してそれに伴った別のケアを行うことで黒字にしていったということですね。」

廣渡 :「特に精神科の患者さんは社会的入院の方、退院出来るのに帰れない方が多く、病院という非常に閉鎖的な空間で何十年と生活をしています。そこでマンションに退院していただくことで、自分の部屋を確保して自分らしい生き方ができます。これは病院にとっても良いことですが、患者さんにも人生の幸せを提供できたと思っています。」

一般企業の施策を病院でも導入して経営改善

渡辺 :「他にはどのようなケースがあるのでしょうか?」

廣渡 :「経営者であるドクターが高齢化していまして、後継者がいないという問題もあります。また、後継者がいても経営が厳しいため、ご子息に経営を担わせる事をためらう先生もいらっしゃいます。そういった病院の事例ですと、経営のトップであるドクターが大病を患ってしまい、急に経営が出来なくなった病院さんがありました。後継者をすぐに探さなければならなかったのですが見つからずに、結果として他の病院で働いていた甥にあたる勤務医が病院のトップとして就任することになりました。その甥の方は当時40代でかなりお若い先生でした。一方で病院の管理者は50代の方が多く、トップの先生を軽視してしまい統一することが出来ませんでした。結果として経営者である先生の指示を全く聞かず経営が傾いてしまいました。」

渡辺 :「統制が取れなくなってしまったのですね」

廣渡 :「銀行から何億か借りていたお金も返せなくなってしまい、私にご相談に来られました。相談内容としてはガバナンスを統一したい・経営を立て直したいという2つのご相談でした。そこで私が常駐しまして、対立していた管理者の方々の中で中心となっていた事務長を退任させることで、ガバナンスが自然と統一できるようになりました。」

渡辺 :「ドラマのようなことがあるのですね。」

廣渡 :「続いて経営を立て直すために、事業計画を作成して人事制度に紐付けました。目標を各管理者に設定して目標を達成しなければ賞与を下げるという仕組みを導入しました。」

渡辺 :「普通の企業がしている事を医療の現場に導入した形ですね。」

廣渡 :「さらに病院のトップである先生が何の把握もせずに物を買うという現象が起きていたので、必ずトップの人が決済をしないと買えないという仕組みを導入してコストを下げました。こうして一般の企業が行なっていることを導入して運用することで改善計画が達成でき、病院から銀行への借り入れも返済することが出来ました。この病院ではさらにサテライトのクリニックを2件展開して事業拡大も行っています。」

渡辺 :「医療の現場に密接に関わっていくことで色々な問題を解決してきたのですね。」

医療従事者の視点で患者さま中心の経営を。CBメディカルのポリシー

渡辺 :「支援をする際に心がけていることはありますか?」

廣渡 :「実は私自身も薬剤師でして、現場で仕事していたので薬剤師という医療従事者の視点で経営を支援することは非常に心がけています。あくまで患者さま中心の経営をするということは大事にしています。」

安心できる医療のために経営の安定化を。今後の医療ビジネス

渡辺 :「今後の医療ビジネスはどのように変化していく、あるいは変化することが重要になってくるとお考えでしょうか?」

廣渡 :「今コロナの流行で病院の患者さんがますます減少し、病院の経営が悪化しています。ニュースにもなっていますが、患者さんを支援している医療従事者の方々は、コロナウイルスに感染するリスクを背負って昼夜問わず働いているにも関わらず、ボーナスをカットされてしまうなどかなり厳しい状況です。

そういった状況を生まないためにも、病院の経営を安定化することが不可欠だと思っています。そうすることで、病院の医療従事者の方は医療に専念して、経営は専門家が行い、結果として安心できる医療と介護の両輪を確立させた病院の運営ができていくと思います。

そういった病院を1件でも増やせるよう、今後も一生懸命地域医療を支える病院をサポートしていきたいと考えています。」

渡辺 :「医療と経営を分けて考え、経営をサポートしてもらえるということが今後必要になるということですね。本日はありがとうございました。」

▼今回のゲスト、株式会社CBメディカルの情報は下記をご確認ください。

株式会社CBメディカル 概要

社名株式会社CBメディカル
代表名廣渡 弘美
住所東京都港区浜松町1-18-16 住友浜松町ビル1F
URLhttps://www.cb-m.co.jp/

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